大阪公立大学
平安期仏教説話集の世界 —『日本霊異記』『三宝絵』『法華験記』—

課程の目的・概要
日本における説話集の歴史は、多く仏教とともにありました。専門の僧徒や知識ある貴顕のみならず、衆庶に広く仏教の理念を説くためには、具体性のある説話が恰好の材をなったはずです。平安初期、薬師寺僧景戒の手になる漢文体の『日本国現報善悪霊異記』(822頃)は、その最初の結実でした。この達成は文人貴族源為憲(1011没)の『三宝絵』に継承され、幸薄き尊子内親王の入仏道に資する絵入り和文説話集ともなりました。さらに法華経信仰・浄土信仰の進展下、天台僧鎮源の編著『大日本国法華経験記』(1040-44頃)が成立します。これら一連の著作は、『今昔物語集』をはじめとする後代の文献に、長く広く受容されたことでも知られます。
本講座では、以上三説話集について、作品の全体像や著者をめぐる歴史状況、さらには当代の信仰・時代思潮との関わりについて整理し、各説話集の史的意義について理解を深めることをめざします。その知見の上に、個別の説話を幾つか採り上げて読解、周辺資料を援用しつつ、各話の鑑賞と論評を行います。

講師:田中 宗博(大阪府立大学 名誉教授)

第1回 (4月16日) 『日本国現報善悪霊異記』の世界
第2回 (4月23日) 『日本霊異記』説話の読解1
第3回 (4月30日) 『日本霊異記』説話の読解2
第4回 (5月7日)  『三宝絵』の世界
第5回 (5月14日) 『三宝絵』説話の読解1
第6回 (5月28日) 『三宝絵』説話の読解2
第7回 (6月4日)  『大日本国法華経験記』の世界
第8回 (6月11日) 『大日本国法華経験記』説話の読解1
第9回 (6月18日) 『大日本国法華経験記』説話の読解2
第10回(6月25日) 『大日本国法華経験記』説話の読解3
身につけられる知識、技術、技能
『日本霊異記』、『三宝絵』、『法華験記』に関する知識
学ぶ場所

大阪市浪速区敷津東2丁目1番41号 南海なんば第1ビル

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通学/通信
通学
学校種別
大学
課程
公開講座
定員
各80名(申込者多数の場合は抽選)
募集期間
~2026年3月22日(日) 【必着】
受講料
(全10回分)7,000円
学費支援の有無
教育訓練給付金:無し、奨学金:無し
受講期間
2026年4月16日(木)~6月25日(木)
(毎週木曜日・全10回 ※5月21日を除く)
・午前の部:11時00分~12時30分
・午後の部:14時30分~16時00分

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