大阪公立大学
古典文学のなかの「昔話」

課程の目的・概要
「昔話」の祖型を古典文学の世界に求めるとき、そこには勧善懲悪で平板な昔話のイメージとはまったく異なる奥深い物語が姿を現します。本講座では、代表的な5つの「昔話」を取り上げ、古典の世界に遡及することで、その本来の姿を味わうとともに、現在に至る物語の変遷の相をも明らかにしていきます。

【スケジュール】
第1回(10月1日)
瘤取り爺①
現存最古の瘤取り譚である『宇治拾遺物語』「鬼に瘤取らるる事」を読み解き、この物語の本来の魅力を明らかにします。

第2回(10月8日)
瘤取り爺②
日本の仏教説話や海外における瘤取り譚を紹介し、異界との交流という側面からこの物語を読み解いていきます。

第3回(10月22日)
腰折れ雀①
腰折れ雀の最古の伝承である『宇治拾遺物語』「雀報恩の事」を、瘤取り譚と同様、異界との交流という視点から読み解いていきます。

第4回(10月29日)
腰折れ雀②
『宇治拾遺物語』「雀報恩の事」に取材したお伽草子『雀の夕顔』や、江戸時代の舌切り雀の伝承を読むことを通して、物語の変遷について考えます。

第5回(11月5日)
浦島太郎①
浦島伝承の最古型である『日本書紀』や『丹後国風土記(逸文)』の水江の浦島子の物語を、中国の異界伝承も視野に入れながら読み解いていきます。

第6回(11月12日)
浦島太郎②
お伽草子『浦島太郎』を読み解くとともに、現行の昔話に強い影響を及ぼした巌谷小波の『日本昔噺』「浦島太郎」を紹介します。

第7回(11月19日)
藁しべ長者①
藁しべ長者譚の古型である『宇治拾遺物語』「長谷寺参籠の男、利生に預かる事」を、長谷寺観音の霊験譚として読み解いていきます。

第8回(11月26日)
藁しべ長者②
『沙石集』の著者無住が『雑談集』に書き留めた藁しべ長者譚を読み解きながら、この物語の特徴について考えます。

第9回(12月3日)
一寸法師①
一寸法師の物語のオリジナル版であるお伽草子『一寸法師』を住吉神の霊験譚仕立ての物語として読み解いていきます。

第10回(12月10日)
一寸法師②
現行の昔話に大きな影響を及ぼした巌谷小波『日本昔噺』「一寸法師」を紹介するとともに、シリーズ全体のまとめを行います。

【講師】
小林 直樹(大阪公立大学 文学研究科 特任教授)
身につけられる知識、技術、技能
日本古典文学、物語の変遷に関する知識
学ぶ場所

大阪市浪速区敷津東2-1-41 南海なんば第1ビル2階

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通学/通信
通学
学校種別
大学
課程
公開講座
定員
60名(申込多数の場合は抽選)
募集期間
~2026年9月8日(火)【必着】
受講料
(全10回)7,000円
学費支援の有無
教育訓練給付金:無し、奨学金:無し
受講期間
2026年10月1日(木)~12月10日(木)
10:30~12:00
14:00~15:30←新たに開設しました ※7月30日更新
毎週木曜日・全10回 ※10月15日を除く

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